巡礼の道を歩いて癒され、聖地で癒され、温泉でも癒される 和歌山は関西の癒しの本拠地

巡礼の道を歩いて癒され、聖地で癒され、温泉でも癒される 和歌山は関西の癒しの本拠地

2020.2.25

日本最大の半島・紀伊半島の先端部分に広がる和歌山県。半島を縁取るようにJRが走りアクセスは快適ですが、少し時間がかかってしまうのが唯一の難点です。でも飛行機を使えば、東京からたったの1時間余で南紀白浜空港へ! しかも空港から出発する路線バスを使えば、世界遺産の熊野古道のポイントへも乗換なしで行くことができます。今回は、南紀白浜空港を起点にして、「熊野古道」の一部を歩きながら聖地「熊野本宮大社」へ行き、ワイルドな川湯温泉と歴史ある白浜温泉も楽しむ、欲張り旅をご案内します。

歴史ある温泉地・白浜の公衆浴場(崎の湯)

熊野古道の道中には風情ある休憩所もあります。写真提供:公益社団法人和歌山県観光連盟。

南紀白浜空港到着30分後には快適バスの旅へ出発。

東京から南紀白浜空港への便は1日3往復。朝一に白浜に到着する便が、白浜から熊野古道のポイントへと向かうバスと連動しています。乗り込むバスは「91番」。和歌山に路線バスは数社ありますが、行先で共通の番号を使っているので、和歌山が初めての人にも分かりやすいし安心です。
和歌山には1000年以上前から聖地として信仰を集める「熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の3社と那智山青岸渡寺の総称)」があります。その熊野三山への参詣道や社寺をつなぐ巡礼の道が熊野古道です。全てを歩くと数日かかるので、今回は「91番」のバスが停まる牛馬童子口~野中の一方杉までの約3時間の古道歩きに挑戦します!
南紀白浜空港の詳細はコチラ http://shirahama-airport.jp/
バスの時刻表はコチラ http://www2.tb-kumano.jp/en/transport/pdf/Tanabe-Shirahama-to-Hongu-bus.pdf 
バスの路線図はコチラ https://meikobus.jp/2016_3_26_kumanokodo.html

熊野古道をのんびり歩けるおすすめ区間。

空港から2時間弱乗った「91番」バスを牛馬童子口バス停で下車したら、最初のポイントはこんもりとした塚の上にある「牛馬童子像」です。その名の通り、子どもが馬と牛に一跨ぎで乗った小さな像で、苔むした姿に歴史を感じます。近くには、里山を一望にできる絶景スポットも。

次のポイント「近露王子」や「野長瀬一族の墓」は、さっき見晴らしたのどかな里山の中にあります。周辺には食事処や売店が点在するので、ここでぜひお昼ご飯を。なぜなら、、、ここからしばらく飲食店が無くなる上、上り坂が続くのです。途中、短い距離だけど容赦のない急こう配もあるから覚悟して! 上り坂を頑張って歩き、「比曽原王子」を経たら最後のポイント「継桜王子」です。石段脇には杉の巨木があり、これが有名な「野中の一方杉」。なんと樹齢800年と言われています。石段の下には「名水100選」に選ばれた「野中の清水」が湧き、自由に飲むことができます。キンと冷えた清水が疲れた体に染み渡る! ちなみに、各ポイントにもなっている「〇〇王子」の「王子」とは、熊野古道沿いに設けられた小さな神社のこと。昔からここで旅の安全を祈ったり、休憩したそうです。
ここまでで約5㎞、写真を撮ったり寄り道しながらでだいたい2時間くらい、お昼を食べても3時間弱で到着です。ここからまたバスに乗るには、野中一方杉バス停まで1.3㎞歩くので、時間には余裕をみておいてください。熊野古道はうっそうとした木立の中の細い山道や長い石段など難所もありますが、今回のルートは舗装された道がほとんど。のどかな里山の風景や豊かな自然を楽しみ、地元の人ともあいさつを交わしながら、のんびり歩ける初心者向けの行程です。
熊野古道の案内はコチラ https://www.hongu.jp/kumanokodo/

自分で掘って作るワイルドな温泉で汗を流す!

熊野本宮大社への道中には個性的な川湯温泉があるので、せっかくなら温泉も楽しみたいですよね。野中一方杉バス停から、今度は「81番」か「85番」のバスに乗車。約40分の「川湯温泉」または「かめや前」または「ふじや前」バス停で下車します。目の間に流れる清流・大塔川は川底から温泉が湧きだす珍しい温泉で、河原を掘れば自分だけの温泉ができ上がり。誰かが掘った穴が残っていたら、そこを再利用するという奥の手もあります。まさに大自然の中での温泉入浴は開放感が抜群! 古道歩きの疲れもほどけていくよう。ちなみに、脱衣場も囲いもなく他人から丸見えなので水着やタオルはお忘れなく。冬(12~2月)になれば、河原に混浴大露天風呂「仙人風呂」が登場します。どちらも入浴は無料。※近くには屋内の公衆浴場もあり入浴250円。
川湯温泉には温泉宿が十数軒あるので、ここで1泊するのもおすすめです。熊野本宮大社へは、再び「81番」か「85番」のバスに乗車すれば10分余りで到着します。
川湯温泉の詳細はコチラ https://www.tb-kumano.jp/onsen/kawayu/

川湯温泉を掘る際にはスコップ持参をおすすめします。写真提供:公益社団法人和歌山県観光連盟。

皇族・貴族から庶民まで訪れた聖地「熊野本宮大社」

熊野本宮大社は2000年余り前に創建されたと伝わる古社で、熊野古道の目的地の一つ。杉木立に包まれた境内には檜皮葺の本殿が並び、厳かな空気に包まれています。1000年以上前より、人々が日本各地から歩いてここを目指した歴史を思うと、感激もひとしおです。

さて、境内を見回してみると、、、!あった。3本脚のカラス(八咫烏)のポスト。このポストに手紙を投函する場合には、希望者に「出発の地より心をこめて 熊野本宮」という特別なスタンプを押してくれるのです。というのも、八咫烏は熊野本宮大社の祭神であるスサノオノミコトのお遣いで、日本を建国した神武天皇をこの熊野の地から道案内をしたという伝説があるから。新しい事を始める人がいたら、ぜひ応援の手紙をここから出してみて。

参拝を終えたら、「90番」の「白浜行き」バスに乗って来た道を戻るか(約2時間)、「91番」や「51番」のバスに乗って約1時間、JR新宮駅からJRに乗り換えて約2時間の電車の旅を楽しみながら白浜へ。
熊野本宮大社の詳細はコチラ http://www.hongutaisha.jp/

白浜では、温泉→絶景→温泉→絶景→温泉…

海沿いの温泉リゾート地である白浜。日本屈指の歴史ある温泉地で外湯(公衆浴場・足湯)が多いのと同時に、海沿いを中心に絶景スポットが点在し、散策も楽しい人気の観光地です。ここでも活躍するのが、バス! 白浜駅~白浜バスセンター~南紀白浜空港を結ぶ「101番」と逆回りの「102番」に乗れば、主な外湯と絶景ポイントを効率よく巡れます。しかも「フリー乗車券」を買えば、何度でも乗り降り自由です。
明光バスフリー乗車券の詳細はコチラ https://meikobus.jp/2018_3_17_shirahama_rosen.html#free
 真ん中にぽっかりと穴が開いた小さな島「円月島」、断崖絶壁の「三段壁」、スロープ状の岩が海へと続く「千畳敷」はいずれも国の名勝に指定されています。これら絶景ポイントは西側に集中しているから、絶景越しに沈む夕日が一望でき、その美しさには思わずため息。絶景の近くにも公衆浴場や足湯があり、温泉に入って、絶景を見て、温泉に入って、絶景を見て…と、幸せの繰り返し♪

春分・秋分時期は円月島の穴の中に夕日が重なる瞬間が!

公衆露天風呂「しらすな」は海水浴場が近く、水着のままで入れます。足湯もあります。
南紀白浜の温泉はコチラ http://www.nankishirahama.jp/spot/?genre=J01
南紀白浜の絶景紹介はコチラ http://www.nankishirahama.jp/spot/?genre=J02

和歌山は生マグロが水揚げされるシーフード天国

海に囲まれた和歌山は美味しいシーフードでも有名です。生マグロの水揚げ量は日本有数で、冷凍していない生マグロが食べられます。温泉と絶景巡りができる「101番」「102番」のバスは、実はおいしいスポットにも楽々アクセスできるグルメバスでもあります。運が良ければマグロの解体ショーも見られる「とれとれ市場」や、目の前の海で獲れた新鮮な魚介類が食べられる「フィッシャーマンズワーフ白浜」で下車して、寿司やお刺身、天ぷらをぜひ。鮮度抜群で海辺の町ならではのおいしさです。
白浜のレストラン情報はコチラ http://www.nankishirahama.jp/gourmet/

とれとれ市場でのマグロの解体ショーは迫力たっぷり。とれとれ市場の詳細はコチラ https://toretore.com/

フィッシャーマンズワーフで食べられる海鮮丼・上。ネタは水揚げ次第で変わりますが、この大盛りっぷりは変わりません! フィッシャーマンズワーフ白浜の詳細はコチラ http://fw-sh.com/

もう一つの聖地・高野山と熊野を結ぶバスも運行

神聖な気分が味わえる熊野古道と熊野本宮大社、歴史ある温泉や美しい風景、おいしい魚介類料理が、バスだけで効率よく回れる和歌山はいかがでしたか? 和歌山には仏教の聖地・高野山もあります。熊野と「聖地巡礼バス」(冬季は運休)という路線で結ばれているので、高野山めぐりをプラスして仏教の癒しを体験するのもおすすします。
高野山~熊野三山のバスの詳細はコチラ https://seichijunrei-bus.jp/seichi.html

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