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Premium関西 編集部

豊かな自然・歴史・文化・伝統を守り、現代の暮らしにつなぐ兵庫県の丹波篠山地方。昔ながらの里山風景に風情漂う城下町、寄り道せずにはいられない和風モダンなカフェや歴史香る酒蔵など、 そこには“日本らしさ”を詰め込んだような麗しい街並みが広がり、訪れた人の五感を潤す旅へと誘います。美しい日本を丹波篠山で見つける旅へ出かけませんか。

丹波焼のテーマパークで心豊かなひとときを

丹波篠山の旅は、伝統工芸品に触れる芸術的なひとときからスタートしましょう。のどかな里山に佇む「立杭陶(すえ)の郷」は、丹波焼のショップ「窯元横丁」やギャラリー、陶芸教室、レストランなどがそろう、丹波焼のテーマパークとも言える複合施設。50軒の窯元が集結する丹波焼のショップ「窯元横丁」には、2,000種もの丹波焼がずらりと並び、思わず時間を忘れて作品に見入ってしまいます。予約なしで気軽に体験できる陶芸教室にもぜひチャレンジを。実際に自分の手で土から焼き物を作ることで、作品をただ見るだけでは分からなかった、卓越した職人技や丹波焼の魅力に気づけ、伝統文化により深く触れることができます。お腹が空いたら敷地内にあるレストラン「獅子銀(ししぎん)」へ。しし肉や黒豆など、丹波ならではの食材を多彩なメニューで楽しめます。テイクアウトできる手作り焼き菓子も販売しているので、見晴らしの良い広場で一休みして、午後からの旅に向けて簡単にパワーチャージするのもいいですね。

まるで時代劇に迷いこんだような独特の世界観が広がる窯元横丁。

まるで時代劇に迷いこんだような独特の世界観が広がる窯元横丁。

使い道を考えながらお気に入りを探す時間が旅の気分を盛り上げます。

使い道を考えながらお気に入りを探す時間が旅の気分を盛り上げます。

「粘土細工体験(90分)」または「絵付け体験(30分)」から選べる陶芸教室(有料)。

「粘土細工体験(90分)」または「絵付け体験(30分)」から選べる陶芸教室(有料)。

「陶の郷」周辺には窯元が点在しています。横丁で見つけた気になる窯元に直接足を運んで。

「陶の郷」周辺には窯元が点在しています。横丁で見つけた気になる窯元に直接足を運んで。

<DATA>
施設名称:丹波伝統工芸公園「立杭陶の郷」
住所:兵庫県丹波篠山市今田町上立杭3
TEL:079-597-2034
営業時間:10:00〜17:00(陶芸教室は15:30最終受付)
定休日:火曜日(祝日は営業)
入園料:高校生以上200円、小中学生50円
HP:https://tanbayaki.com/

空間、景色、料理すべてに魅せられるカフェ「小田垣豆堂」へ

立杭の里山風景に癒やされた後は、武家屋敷や古い商家の家並みが色濃く残る丹波篠山のの城下町へ。黒豆卸小売店「小田垣商店」内にあるカフェ「小田垣豆堂」では、黒豆をはじめとした、丹波篠山が誇る四季折々の食材の魅力を引き出したメニューが楽しめます。ランチには、丹波篠山牛のうま味をダイレクトに感じられる自家製ローストビーフの『オープンサンドイッチ』をチョイスして。丹波栗をマスカルポーネのムースで包み込んだ新感覚のスイーツ『mamedou ティラミス』など、黒豆や丹波栗を使ったスイーツも豊富にそろいます。そして何よりの贅沢は、カウンター席の目の前に広がる石庭の景色。そこだけ時が止まったかのような芸術的な美しさが、日々の喧騒を忘れさせてくれます。敷地内には江戸後期から大正初期にかけて建てられた茶室や洋間があり、それらを含む10棟の建物が国の登録有形文化財に登録されています。歴史に思いを馳せるもよし、併設のショップで買い物を満喫するもよし。思い思いのひとときを過ごして。

新素材研究所(現代美術作家・杉本博司+建築家・榊田倫之)が手掛けた石庭。心落ち着く空間が広がっています。

新素材研究所(現代美術作家・杉本博司+建築家・榊田倫之)が手掛けた石庭。心落ち着く空間が広がっています。

ローストビーフの下には赤ワインでソテーされたタマネギが。全体の味をまとめあげています。

ローストビーフの下には赤ワインでソテーされたタマネギが。全体の味をまとめあげています。

マスカルポーネ香る新感覚の『mamedou ティラミス』。中には丹波栗がごろごろと。

マスカルポーネ香る新感覚の『mamedou ティラミス』。中には丹波栗がごろごろと。

古くは江戸時代から京都の商家にあった町家石を敷き詰めた店内。随所に歴史が感じられます。

古くは江戸時代から京都の商家にあった町家石を敷き詰めた店内。随所に歴史が感じられます。

<DATA>
施設名称:小田垣豆堂(小田垣商店内)
住所: 兵庫県丹波篠山市立町19番地
TEL:079-552-0011
営業時間:カフェ 10:00〜16:00(L.O.15:30) /ショップ 9:30〜17:30
定休日: カフェ 木曜日定休(祝日の場合は翌平日) /ショップ 年末年始のみ
HP: https://www.odagaki.co.jp/

華やかな酒と歴史の香り漂う酒蔵でほろ酔い気分に

旅も終盤。丹波篠山で200余年続く老舗酒造の酒蔵「ほろ酔い城下蔵」で、じっくりしっぽり、お酒を嗜んで行きませんか?「鳳鳴(ほうめい)酒造」本社の主屋や仕込蔵は、江戸時代の趣を残した建物として国登録有形文化財に登録されていて、当時酒造りに使われていた古い道具や洗米場、釜場、麹室などを無料で見学することができます。併設の直営店では商品の購入はもちろん、試飲や飲み比べがお得に楽しめます。代表銘柄である清酒「鳳鳴」のほか、丹波黒大豆から出来上がった和リキュール「楼蘭(ローラン)」や、モーツァルトやデカンショ節を聴いて造った音楽振動酒など、ユニークな酒が揃っているので、お気に入りを見つけてみて。同店は丹波篠山市の中心地である篠山城の城下町にあるので、お酒を嗜んだ後はほろ酔い気分で街歩きを楽しむのもいいですね。

丹波杜氏の歴史を受け継ぐ1797年創業の老舗酒造「鳳鳴酒造」。

丹波杜氏の歴史を受け継ぐ1797年創業の老舗酒造「鳳鳴酒造」。

大人の背丈ほどある酒樽は迫力満点。清酒の製造工程のパネル紹介もチェックして。

大人の背丈ほどある酒樽は迫力満点。清酒の製造工程のパネル紹介もチェックして。

清酒「鳳鳴」のほとんどの種類のお酒が試飲可能。

清酒「鳳鳴」のほとんどの種類のお酒が試飲可能。

力強くどっしりとした本格的な味わいのものから、色鮮やかでキャッチーなものまで多彩に揃います。

力強くどっしりとした本格的な味わいのものから、色鮮やかでキャッチーなものまで多彩に揃います。

<DATA>
施設名称:鳳鳴酒造 ほろ酔い城下蔵
住所:兵庫県丹波篠山市呉服町46
TEL:079-552-6338
営業時間:9:30〜17:00
定休日:不定休
HP:https://houmei.wixsite.com/houmeisyuzou

ぼたん鍋発祥の宿で伝統の味に舌鼓

旅の締めくくりは、料理旅館「丹波篠山 近又(きんまた)」で口福のひとときを。最初に猪⾁を味噌で炊いて⾷した「ぼたん鍋発祥の宿」として名を馳せる同館では、丹波篠山の野生の猪肉を使ったぼたん鍋が年中味わえます。11月から3月にかけては、新鮮な生猪肉を使用。猪肉に合うようこだわり抜いた秘伝の味噌でじっくり煮込んだうま味たっぷりの味わいが、疲れた体に染み渡ります。このほか篠山牛を使用したすき焼きやしゃぶしゃぶ、丹波篠山の食材を贅沢に使用した会席など、丹波篠山の自然の恵みを余すことなくいただけるメニューを取り揃えています。創業400余年の歴史を誇る同館は、現皇太子にあたる浩宮徳仁親王殿下や桂⼩五郎も宿泊されたという由緒正しき館。ランチ・ディナーのみの利用はもちろん、和洋選べるとっておきの空間で贅沢な一夜を過ごしてみては。

城下町に溶け込む歴史ロマン漂う佇まいは、江戸時代へタイムスリップしたかのよう。

城下町に溶け込む歴史ロマン漂う佇まいは、江戸時代へタイムスリップしたかのよう。

丹波篠山産猪肉と地野菜が満喫できる『ぼたん鍋会席』に舌鼓。

丹波篠山産猪肉と地野菜が満喫できる『ぼたん鍋会席』に舌鼓。

一番人気の客室は和モダンな「立杭」。囲炉裏を囲んで旅の思い出を語らって。

一番人気の客室は和モダンな「立杭」。囲炉裏を囲んで旅の思い出を語らって。

大浴場は檜風呂・陶器風呂の男女入れ替え制。広々とした空間で旅の疲れを流して。

大浴場は檜風呂・陶器風呂の男女入れ替え制。広々とした空間で旅の疲れを流して。

<DATA>
施設名称:丹波篠山 近又
住所:兵庫県丹波篠山市二階町81
TEL:079-552-2191
営業時間:ランチ11:00~15:00(L.O.14:00)/ディナー17:00~21:00(L.O.20:00)
定休日:火曜日・不定休
HP:https://www.kinmata.jp/index.php

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