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かつて「天下の台所」と呼ばれるほど商業地として発展し、日本の食を支えた大阪。現在も関西の中枢都市である大阪市は、にぎやかな街並みを有しながら、水都としての側面も持ち、自然と一体になった都市でもあります。本記事では、そんなユニークな魅力に溢れた大阪をもっと楽しめる、「見て・学んで・笑って・体験できる」5つの注目施設と体験をご紹介します。アートに癒されたい人も、思いっきり笑いたい人も、旅の思い出を残したい人も必見です!
このサイクリングツアーは、大阪の観光名所や街並み、港の風景を望みながら楽しむツアーです。全長は約40kmで、無理ない走行ペースでサイクリングを楽しめます。9:30スタートで、13:00頃には終了するスケジュールのため、運動をしながら気軽に観光を楽しみたい方におすすめのツアーです。
ツアーは、毛馬桜之宮(けまさくらのみや)公園の美しい大川からスタート。ロードバイク初心者も安心して、川沿いの爽快なライドを楽しめます。
その後、自転車を積んでミニフェリーに乗船します。船上からは天保山の大観覧車や海遊館を眺めることができますが、標高4.5メートルと日本一低い山として知られる「天保山」はなかなか見つけることが難しいでしょう。
ツアーでは、大阪の下町風景が残る「新世界」エリアを通ります。新世界では、国の登録有形文化財として登録されている大阪のランドマークタワー「通天閣」を見ることができます。
新世界を後にしたら、絶好のフォトスポットである四天王寺へ。五重の塔を背景に思い出の一枚を撮影しましょう。
侍かふぇは、観客が舞台に上がって時代劇の主役となって盛り上がれる「参加型時代劇エンターテインメント」です。プロの役者による本格的なパフォーマンスは、言葉の壁を越えて楽しめるノンバーバルなエンターテインメント。家族連れや海外からの旅行者にも人気で、大阪観光の思い出作りに最適なスポットです。
このショーは、観客参加型(前半)と鑑賞型(後半)で構成され、畳席と花道で臨場感満点。日本の伝統文化を楽しく表現し、迫力ある音響・照明で盛り上げます。最大30名という少人数制で一体感を味わえ、ドリンク注文や公式サイトに記載のあるお店で買った飲食物の持ち込みも自由!食事を楽しみながらプロの役者による殺陣を間近で体感できますよ。
ゲストは物語の「殿様」として、衣装を着て刀で戦ったり、花魁(おいらん)のもてなしを受けたり、祭りで踊ったりと、多様な体験で時代劇の世界に没入できます。有名和牛弁当付きプランもあり、写真・動画撮影も自由なため、貴重な体験をSNSでシェアするのもいいですね。
英語対応スタッフによる説明や字幕・音声ガイドがあり、日本語が分からなくても安心して楽しめます。事前予約が必要なため、参加を希望する場合は必ず前もって予約をしてくださいね。
2024年4月、全面ガラス張りになった美術館のエントランス棟 Photograph by OKAMOTO Kouji
大阪の中心部に位置する緑豊かな中之島公園内に、大阪市立東洋陶磁美術館は佇んでいます。こちらは、中国、韓国、日本の陶磁器を中心に約5,700点を収蔵する陶磁器専門の美術館です。
色絵草花文瓶
江戸時代(1660-1680年代)、肥前・有田窯、大阪市立東洋陶磁美術館 写真:西川茂
コレクションには、特に評価の高い国宝が2件、そして重要文化財が13件含まれています。中国、韓国、日本を中心とした陶磁器の展示はもちろん、自然採光展示室、回転式展示台など展示設備も充実しています。また館内には英語による案内表示もあり、日本語がわからなくても展示品の鑑賞が楽しめます。
薄い屋根をささえる曲面壁 Photograph by OKAMOTO Kouji
大阪市立東洋陶磁美術館では、年に1~2回、特別展を開いています。これらの展示は、学術的にも芸術的にも非常に高いレベルを保ちながら、来館された方に魅力的な展示を届けています。東洋陶磁を中心とした素晴らしいコレクションを通じて、豊かな感性を育んでみてはいかがでしょうか?
「落語」は、日本の伝統的な話芸で、演者(落語家)は一人でステージに座り、複数の登場人物を演じ分けながら物語を語ります。ストーリーは、昔の日常生活や人間関係、ちょっとしたトラブルなどをユーモラスに描いたものが多く、最後には「オチ」がついて笑いを誘います。話だけで笑わせる落語は、日本のユーモアや文化を知るうえでとてもユニークな体験です。
そんな落語の世界を気軽に体験できるアクティビティとしておすすめなのが、「落語家と行く なにわ探検クルーズ」。大阪の街を川から眺める約100分の観光船ツアーで、落語家が笑いにあふれた軽快なトークで「水の都」大阪の魅力を案内してくれます。
刻々と移り変わる風景や、スリル満点の低い橋をくぐり抜ける船旅は、まさに驚きの連続!大阪市中央公会堂、道頓堀川といった象徴的な名所も間近に望めます。トークは日本語のみですが、事前に配布されるQRコードを各スポットに到着した時に読み取ると、英語でスポット情報を知ることができます。いつもとは異なる視点から、新しい大阪を発見する特別な体験をしてみませんか?
撮影:佐々木香輔
大阪市立美術館は、1936年に開館した歴史と伝統ある美術館です。日本や中国の絵画・彫刻・工芸品など約8,700件を所蔵しており、購入・寄贈・社寺からの寄託品などを中心に構成されています。
天王寺公園の中に位置していますが、その敷地は昔の豪商であった住友家の本邸があった所で、美術館の建設を目的に、隣接する庭園「慶沢園(けいたくえん)」とともに大阪市に寄贈されたものです。年間を通じて、さまざまなテーマの企画展示を開催しており、「慶沢園」との共通券も人気を博しています。美術館と慶沢園の一体感ある景色も見どころです。
大阪市には、歴史や芸術だけでなく、笑いや冒険、非日常体験まで楽しめるスポットが満載。いつもの観光とはひと味違う、“体験する大阪旅”で、心に残るひとときを見つけてみませんか?