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Premium関西 編集部

琵琶湖で有名な「滋賀県」。琵琶湖の東南岸に位置する水郷「近江」は、水と緑、歴史と文化に囲まれ、美食にも恵まれた魅力あふれる街です。今回紹介する近江近郊の旅は、歴史的名所や美食、絶景温泉を楽しむ粋な大人旅。水の上に佇む美術館で光と水が織りなすアートや国内最高峰の芸術作品、近江の食材を使った懐石料理、山裾に神々しくそびえ立つ神社、琵琶湖を眼下に望む絶景温泉など、近江が育んだ自然と歴史を触れに出かけませんか。

“水の上に浮かぶ美術館”で、アーティスティックな空間と芸術作品に魅せられて

まずは琵琶湖のほとりに佇む「佐川美術館」へ。建物全体が水庭に浮かんでいるかのように設計されており、まさに建物そのものが芸術作品とも言えるアーティスティックな美術館です。館内には、日本画「平山郁夫氏」、彫刻「佐藤忠良氏」、陶芸「十五代樂吉左衞門(らくきちざえもん)氏」の3人の巨匠の作品を展示しており、広々としたスペースでゆったりと作家と作品の世界観に入り込むことができます。さらに、遠くに仰ぐ比叡山の山々や目の前に広がる琵琶湖の自然美と、無機質な建物が見事に調和する息をのむ美しさも魅力の1つ。水と光を生かした洗練された館内の空間設計により、訪れる季節や時間、天候によってまったく異なる雰囲気を醸し出します。中でも、水面と同じ高さに座るように設計された広間「俯仰軒(ふぎょうけん)」が見どころポイント。自然と一体となり、さまざまな思いを駆け巡らせて。

琵琶湖のほとりに佇む「佐川美術館」。水と近代建築が融合したモダンな佇まいが目を惹きます。

琵琶湖のほとりに佇む「佐川美術館」。水と近代建築が融合したモダンな佇まいが目を惹きます。

“光と影”、水の“静と動”を表現した「樂吉左衞門館」エントランス。空間そのものが芸術的。

“光と影”、水の“静と動”を表現した「樂吉左衞門館」エントランス。空間そのものが芸術的。

水面と同じ高さに座るように設計された広間「俯仰軒(ふぎょうけん)」で、心を開放して。

水面と同じ高さに座るように設計された広間「俯仰軒(ふぎょうけん)」で、心を開放して。

平山郁夫氏の代表作「楼蘭遺跡(ろうらんいせき)三題」の展示も。ゆったり広々とした空間の中で、作品が存在感を放ちます。

平山郁夫氏の代表作「楼蘭遺跡(ろうらんいせき)三題」の展示も。ゆったり広々とした空間の中で、作品が存在感を放ちます。

<DATA>
施設名称:佐川美術館
住所:滋賀県守山市水保町北川2891
TEL:077-585-7800
営業時間:9:30~17:00(最終入館は16:30)
定休日:毎週月曜日(祝日に当たる場合はその翌日)・展示替休館・年末年始 ※臨時休館あり
HP:https://www.sagawa-artmuseum.or.jp/
※茶室見学は予約制→2022年2月現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、茶室見学を休止中

近江の旬の素材を使って創意工夫された“革新的な日本料理”を

昼食は、「佐川美術館」から車で15分ほどの場所にある老舗日本料理店「近江懐石 清元」へ。伝統と基本を守りつつ、日本のみならず世界各国から選び抜いた旬の食材に創意工夫を凝らした“ここでしか食べられない料理”が味わえます。季節によって、近江の旬の野菜や川魚などの地元の食材を使うことも。ランチは8種類の懐石料理から選べ、いずれも事前予約がおすすめです。近江牛と日本料理をどちらもまんべんなく楽しみたいなら『近江牛懐石』(9,900円)を選んで。「清元」の懐石料理は素材だけならず盛り付けや味付けにも季節感を取り入れているため、見ているだけで四季の移ろいを感じとることができます。100年続く名料亭の味に新しい感覚と技法を取り入れた斬新かつ革新的な日本料理が、身も心も満足させてくれるはず。

「清元楼」として創業してから100年。2016年に「近江懐石 清元」に屋号を改名し、今の佇まいに。

「清元楼」として創業してから100年。2016年に「近江懐石 清元」に屋号を改名し、今の佇まいに。

店内は白木を基調とした和モダンな雰囲気。個室も完備しています。

店内は白木を基調とした和モダンな雰囲気。個室も完備しています。

近江牛を味わい尽くすなら『近江牛懐石』(9,900円)がおすすめ。

近江牛を味わい尽くすなら『近江牛懐石』(9,900円)がおすすめ。

<DATA>
施設名称:近江懐石 清元
住所:滋賀県大津市雄琴6-1-35
TEL:0120-674-389
営業時間:11:30~15:00(L.O.14:00)、17:30~21:30(L.O.20:30)
定休日:水曜日、別途月1回不定休

かるたと時計の聖地「近江神宮」で文化財に親しむ“学びの機会”を

近江旅で必ず訪れたいスポットの1つが、天智天皇をまつっている「近江神宮」。天智天皇が詠んだ歌が、百人一首の第一番として選出されたことから“かるたの殿堂”の異名が付き、人気漫画「ちはやふる」の舞台にもなった有名な神社です。回廊にずらりと飾られた百人一首は圧巻で、ついつい見入ることでしょう。参道の階段を進むと、近江神宮を象徴する朱色の楼門が。堂々たる面持ちで参拝者を迎えます。また、境内に置かれた多数の時計にも注目を。日本最初の時計と言われる「漏刻(ろうこく)」と呼ばれる水時計や、ロレックス社が寄贈した「古代火時計」など、珍しい時計を直接見て触れることができます。大自然に抱かれた由緒ある神社で、“文化と歴史を学ぶ楽しみ”を見つけてみては。

手水舎(てみずや)の先の階段の上にそびえ建つ鮮やかな朱塗りの楼門は、フォトジェニックなので必ず写真に収めて。

手水舎(てみずや)の先の階段の上にそびえ建つ鮮やかな朱塗りの楼門は、フォトジェニックなので必ず写真に収めて。

1979年にロレックス社から奉納された、中国で使われていたと伝えられる“古代火時計。”

1979年にロレックス社から奉納された、中国で使われていたと伝えられる“古代火時計。”

水時計や日時計など、境内には珍しい展示物が置かれ、見どころポイントが満載。

水時計や日時計など、境内には珍しい展示物が置かれ、見どころポイントが満載。

「かるたの殿堂」と称される「近江神宮」。百人一首の展示も。

「かるたの殿堂」と称される「近江神宮」。百人一首の展示も。

<DATA>
施設名称;近江神宮
住所:滋賀県大津市神宮町1-1
TEL:077-522-3725
営業時間:HP参照
定休日:無休
HP:https://www.oumijingu.org/

琵琶湖の美景を愛でながら、温泉と近江の旬を堪能

約1,200年の歴史を持つ由緒ある「おごと温泉」。この温泉郷で最初の旅館として1929年に創業した「湯元舘」は、多彩な温泉と近江の旬の素材を使った美食が自慢の老舗温泉旅館です。おすすめの過ごし方は、琵琶湖や比叡山などの雄大な自然に抱かれた露天風呂「月心の湯」や大浴場「湖望の湯」、貸切露天風呂「木の香」「石の音」など、趣や眺望が異なる温泉の湯巡り。「美肌の湯」と言われるアルカリ性単純温泉が、美景や自然の音と相まって、心身の疲れを解きほぐしてくれます。近江の旬の幸をふんだんに使った会席料理もこの宿に泊まる醍醐味。豊かな近江の自然が育んだ近江牛や地鶏、伝統野菜をふんだんに使った会席料理が、舌のみならず目でも楽しませてくれます。おすすめは『認証近江牛会席』。A5ランクの「認証近江牛」をしゃぶしゃぶ、ステーキ、しぐれ煮とそれぞれに違った調理法で贅沢に余すことなく味わうことができます。“近江の贅”を五感で楽しめる「湯元舘」で、近江ならではの感動体験を手に入れてはいかが。

創業90余年を迎える老舗温泉旅館「湯元舘」。

創業90余年を迎える老舗温泉旅館「湯元舘」。

館内には、シチュエーションが異なる多彩な温泉が。湯巡りを楽しみ、“温泉三昧”なひとときを満喫できます。

館内には、シチュエーションが異なる多彩な温泉が。湯巡りを楽しみ、“温泉三昧”なひとときを満喫できます。

野趣あふれる露天風呂では、自然と一体となり心と体を開放して。

野趣あふれる露天風呂では、自然と一体となり心と体を開放して。

温泉檜内風呂付き「月心亭」。高層階から見下ろす近江の町並みと山々は絶景。

温泉檜内風呂付き「月心亭」。高層階から見下ろす近江の町並みと山々は絶景。

季節感を大切にしたこだわり料理の数々。繊細な会席料理で近江の旬を味わい尽くして。

季節感を大切にしたこだわり料理の数々。繊細な会席料理で近江の旬を味わい尽くして。

<DATA>
施設名称:おごと温泉 湯元舘
住所:滋賀県大津市苗鹿2丁目30-7
TEL:077-579-1111
営業時間:IN15:00~/OUT10:00
定休日:年中無休 ※要問合せ
HP:https://www.yumotokan.co.jp/

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