エリアを選ぶ
航空券を探す
ホテルを探す
為替を調べる
天気を見る
大阪市
+12
°
C
最高:+15
最低:+4
Language JP EN
ガイドブックに載っていないローカル体験5選:鳥取県編

ガイドブックに載っていないローカル体験5選:鳥取県編

最終更新

日本最大級の砂丘・鳥取砂丘で知られる鳥取県は、あまり知られていない特有の魅力にあふれています。透明度抜群の海岸での絶景クルーズやマリンアクティビティから、砂と水だけを素材につくられる彫刻のユニークな芸術体験。さらに、山間を走る鉄道でのレトロな旅情、そして美しい着物を着て伝統的建造物が並ぶ町を散策する体験まで。鳥取ならではの自然、歴史、文化を楽しめる、特別な体験を厳選してご紹介します。

透明度25mの海を満喫!浦富海岸島めぐり遊覧船

鳥取県の最北東部、岩美町に位置する浦富海岸(うらどめかいがん)は、約15kmにわたるリアス式海岸です。日本海の荒波が作り出した断崖絶壁や洞門、奇岩の荒々しい景観と、透き通る海、白砂青松の穏やかな渚が対照的な美しさを見せます。

日本百景、名勝及び天然記念物に指定され、2010年には、浦富海岸を含む山陰海岸ジオパークが世界ジオパークに認定されるなど、学術的にも高く評価されています。
岩美町が誇る美しい海は、「岩美ブルー」と呼ばれ、その透明度は水深25mにも及びます。

美しい海を贅沢に一望するなら、クルージングの旅がおすすめです。浦富海岸では、日本海の荒波が作り出した豪快な景観と透明な海に浮かぶ白亜の島々を巡る遊覧船が楽しめます。約40分のクルーズで、迫力ある奇岩を間近で鑑賞できるのが魅力です。9:30~15:30まで1時間ごとに出航しています。公式WEBサイトは英語対応もしているので、日本語がわからなくても安心してチケット購入ができますよ。
透明な海と奇岩が織りなす絶景クルーズへ、あなたも出かけませんか?

岩美ブルーを堪能!浦富海岸シュノーケリング&カヤック体験

浦富海岸では、シーカヤックとシュノーケリングを一緒に楽しむアドベンチャー体験も行っています。専門のガイドが出発前にしっかりレクチャーしてくれるので、初めての方でも安心して参加できます。予約時に伝えておけば、英語対応可能なことも嬉しいポイントです。

集合場所の渚交流館発着のシーカヤックで洞窟探検やビーチへ向かい、その後はカヤックから直接海にダイブしてシュノーケリングを満喫します。港を出て10分以内に洞窟に入れるコースになっているため、体力が心配な方でも楽しめますよ。(海の状況により入れない場合もあります)

透明度が高いため、海の生き物たちとの出会いもたくさんあるでしょう。青く輝く浦富の海で、水上と水中の両方からその美しさを独り占めしてみませんか?あなただけの特別なアドベンチャーを、ぜひ体験してみてくださいね。

鳥取砂丘「砂の美術館」で期間限定の美を鑑賞

(C)鳥取砂丘砂の美術館

(C)鳥取砂丘砂の美術館

鳥取県鳥取市に位置する鳥取砂丘は、日本最大級の広さを誇る砂丘で、国の天然記念物に指定されています。ラクダ乗りやサンドボード、パラグライダー体験などのアクティビティが楽しめる鳥取定番の観光スポットです。
鳥取砂丘の砂を素材にした「砂の美術館」は、2006年に野外展示からスタートし、2012年に世界初の砂像専門屋内展示施設として開館しました。

(C)鳥取砂丘砂の美術館

(C)鳥取砂丘砂の美術館

総合プロデューサーの茶圓勝彦(ちゃえんかつひこ)氏が海外から砂像彫刻家を招き、「砂で世界旅行」をコンセプトに毎年テーマを変え、世界最高レベルの砂像を展示しています。会期終了後は作品を砂に戻し、再利用するため、永遠に残らないがゆえ儚く美しい砂像の魅力を感じることができます。

SLの記憶と文化財が息づく!時を旅するローカル線・若桜鉄道

若桜鉄道は、鳥取県東部にある八頭町(やずちょう)から若桜町(わかさちょう)を結ぶ、全長19.2キロメートルの小さな鉄道です。かつて国鉄の廃止対象だった「若桜線」を、地元が引き継いで第三セクター鉄道として1987年に開業しました。2008年には、沿線の駅舎や鉄橋などが国の「登録有形文化財」に登録され、歴史と鉄道文化が息づくエリアとして注目を集めています。

郡家駅から乗車できる英国風のグリーンの列車「若桜号」は、温かみのある木製の内装で、窓からは日本の美しい田園風景が広がります。

「隼駅」は、大型バイクの「隼」と名前が一緒ということから、バイクファンにとっての「聖地」として知られ、絵画のような木造駅舎の美しい風景が楽しめます。取材で訪れたのは8月だったので、風鈴のきれいな音色が涼やかに響いていました。

また、鮮やかなロイヤルレッドの「八頭号」も、田園風景によく映えるデザインです。どちらも居心地の良い内装で、ゆったりと車窓を眺めるのに最適な空間です。

終点の「若桜駅」は、レトロな趣があるレンガの入口で、駅構内の時刻表やサインなど細部まで日本の昔ながらの雰囲気が再現されています。有料エリアでは、1930年に作られた転車台や給水塔、蒸気機関車など、価値の高い文化財を間近で見ることができますよ。

駅構内にある「わかさカフェ retro」では、可愛さ抜群のメロンソーダや地元産の豚肉を使用したハンバーガーなどが味わえます。

若桜鉄道の旅は、日本の伝統、懐かしさ、そして心温まる田舎の魅力が凝縮された、忘れられない特別な体験となるでしょう。

200年の歴史を持つ「倉吉絣」で、白壁土蔵群を優雅に散策

(C)一般社団法人倉吉観光MICE協会

(C)一般社団法人倉吉観光MICE協会

江戸時代から200年以上の歴史を持つ、倉吉地域の伝統的な織物「倉吉絣(くらよしかすり)」は、緯糸(よこいと)によって絵画的な模様を織り出すため、「絵絣(えがすり)」とも呼ばれています。倉吉市では、椿、麻の葉、亀甲など縁起の良い柄が施された美しい着物をまとい、風情ある白壁土蔵群を散策する体験プランがあります。

(C)一般社団法人倉吉観光MICE協会

(C)一般社団法人倉吉観光MICE協会

玉川沿いに並ぶ白壁土蔵群は、江戸・明治期の建造物が多く残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている地域です。赤瓦に白い漆喰壁が、特有の風景を創り出しています。
このプランでは、髪飾り、履物、巾着バッグのレンタルが含まれており、プロの美容師による着付けとヘアアレンジで本格的な仕上がりを楽しむことができます(足袋は持参または購入が必要)。男性用の袴もあるので、家族やカップルでも楽しめますよ。
予約時に希望を伝えておけば英語対応をしてくれるので、訪日旅行者にも安心です。

(C)一般社団法人倉吉観光MICE協会

(C)一般社団法人倉吉観光MICE協会

艶やかな着物姿で歩けば、街並みそのものがフォトスポットに。買い物を楽しんだ後は、灯籠が並ぶ幻想的な弁天参道(べんてんさんどう)の散策を。心ときめく一瞬を写真に収めれば、旅の思い出がさらに色鮮やかに輝きます。

大阪からJRの特急列車で約2時間半、東京から飛行機で約1時間半でアクセスできる鳥取には、現地に行かないと分からない知られざる魅力がたくさんあります。鳥取の雄大な自然に身を委ねて、定番観光では味わえない至福の時を過ごしてみませんか。

関連記事