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美しい自然や、歴史ある建築物。西日本には、思わず息をのむような多彩な絶景が広がっています。この記事では、「行ってよかった!おきにいりの関西フォトコンテスト」に寄せられた作品の中から、特に印象的な4つのスポットを厳選。時間や季節によって全く違う顔を見せる、その場所ならではの光景を求めて、カメラ片手に旅に出てみませんか?
「鳥取砂丘の朝」神納裕子
鳥取砂丘は、日本海に面した雄大な海岸砂丘です。大きな起伏やくぼ地、そして日本海からの風によって描かれる「風紋」と呼ばれる美しい模様が特徴です。1955年に国の天然記念物、1963年には国立公園に指定されました。
雄大な鳥取砂丘をカメラに収めるなら、上の写真のように人物を奥へ小さく配置することで、スケールの大きさを表現することができますよ。
多くのパンフレットや旅行本には、波状の縞模様が現れた砂丘の画像が載っており、これは別名「砂のさざ波」と言われています。この現象が起こるのは、①砂を動かす適度な風が吹く ②砂がよく乾いている ③ 砂が固まっていない という3つの条件が揃った時とされています。
鳥取砂丘ではアクティビティが豊富にあり、サンドボードやパラグライダー体験、らくだライド体験などがあります。景観を楽しみながら、心が弾むような体験をしてみてはいかがでしょうか。
おすすめの時間帯や季節は、足跡が少なく風紋がきれいに残っている早朝や、空がオレンジ色に染まるサンセットタイム、白銀の砂丘と青い空と海のコントラストが美しい冬です。表情を変える鳥取砂丘の魅力をぜひ、ご自身の目でご覧ください。
「絶景ひらり」Tomo
横山展望台は、英虞(あご)湾に浮かぶ60の小島と、幾重にも重なる半島を一度に楽しめる展望台です。標高140mの高さから、美しいリアス式海岸の景色を堪能できます。
フォトジェニックな写真を撮るなら、色鮮やかな服装で訪れるのがおすすめ。広大な青い空と海、緑の山々が一層写真映えし、美しい一枚が撮れることでしょう。
横山展望台にはカフェ「ミラドール志摩」が併設しており、ドリンクや軽食を味わうことができます。絶景を目の前に、ひと休みしてはいかがでしょうか。
横山展望台のほかにも、周辺にはいくつか展望台があり、各展望台に遊歩道が整備されているので、自然の美しい風景を楽しみながらハイキングもできます。さまざまな角度から英虞湾の景色を望んでみてくださいね。早朝、日中、夕方と時間を変えて訪れてみるのもおすすめです。
「Lifeline」浦和新
谷瀬(たにぜ)のつり橋は、生活用としては日本一長い吊り橋です。全長297m、高さ54mで、上野地(うえのじ)と谷瀬という場所を結んでいます。周辺はそびえ立つ山々に囲まれ、足元には清らかな十津川が流れる、まさに絶景のスポットです。
歩くたびに揺れるつり橋や、足場の板の隙間から見える川など、足がすくむようなスリリングな体験が楽しめます。揺れる橋を渡るのは勇気がいりますが、渓谷沿いに連なる山々と、眼下を流れる美しい川が織りなす絶景は、この場所でしか見ることができないでしょう。
「Sunrise of Himeji Castle」Guthrie McLean
姫路城は、1993年12月に奈良の法隆寺とともに、日本初の世界文化遺産に登録されました。登録された理由としては、優れた美的完成度と、天守や櫓、門、堀などの建物が良好に保存されている点が挙げられます。特に、17世紀初頭の城郭建築を代表する建物として、防御に工夫を凝らした日本独自の城構造を最もよく示した城であることが高く評価されました。
白漆喰の美しさが青空に映える日中はもちろん、早朝や夕方、日没後のライトアップなど、一日を通して多彩な表情が楽しめ、現在でも多くの人々に愛されています。ちなみに上の写真は、早朝の「男山配水池公園」の山頂から撮影されました。この公園は姫路城の全景を眺められるスポットとして人気です。
3月下旬~4月上旬の春の季節には、桜が咲き誇り、白壁に映える鮮やかな桜の風景が楽しめます。
姫路城は別名「白鷺(しろさぎ)城」と呼ばれ、青空に映える姿が水から飛び立つ白鷺のように見えることに由来しています。
日本国内には現存する天守を持つ城が12城あり、姫路城はその一つに数えられています。姫路城は、8年という歳月をかけて築城しましたが、築城に関わった正確な人数は分かっていません。しかし、当時の記録をもとに計算すると、合計で約2,400万人という膨大な数の人々が動員されたと推測されています。また、大天守の総重量は約5,700t、建物の高さは31.5mとスケールの大きさが伺えます。
次の日本旅行で訪れてみたい場所はありましたか?西日本には心揺さぶる多様な風景が待っています。誰もいない早朝の静かな風景、昼の爽やかな景色、夜の幻想的な光景…どれも忘れられない旅の思い出になるはずです。
「行ってよかった!おきにいりの関西フォトコンテスト」は、EXPO2025関西観光推進協議会と東京カメラ部がタッグを組んで開催した特別企画です。
2025年4月21日~6月30日にかけてSNSで募集された数多くの写真の中から、地域ごとに選ばれた14作品は、どれも関西の魅力を切り取った珠玉の一枚。
受賞者それぞれの思いとともに写し出された景色を眺めれば、きっと「この場所に行ってみたい」と心が動くはず。お気に入りの写真を見つけたら、ぜひその土地へ旅して、実際の風景を自分の目で確かめてみてくださいね!