兵庫の日本酒物語 酒探偵団

兵庫の日本酒物語 酒探偵団

2020.12.10

兵庫の日本酒物語_酒探偵団

 名探偵といえば、コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ、アガサ・クリスティのエルキュール・ポワロ、世界に名高い小説から出てきた人物の魅力は測り知れない。日本なら江戸川乱歩の明智小五郎だろうか。現在でも小説も、アニメも多くの名探偵を生みだし続けているが、それでもポワロや明智ほど口をついてでるとまでは行っていないかもしれない。彼らが探すのは事件の犯人であるが、子供の頃よくやった「探偵ごっこ」は犯人ではなく、何か「面白いもの」への執着であった。日頃行かないところへ行く、味わったことのないものに口をつけてみる、そうした試みの岸に魅力を感じない人はいるだろうか。
 実は兵庫県の淡路島にも「探偵団」がある。その会員数680名、日本中に会員がいるが、淡路島には約400名いて、活動している。もちろん各地に私設支部ができて、交流も盛んだという。1990年からスタートしたこの「探偵団」は、淡路酒探偵団という。日本酒をこよなく愛し、酒造りまで自分たちで手掛けたいと思ってきたという。そこで米を作ることから始めるために、田植をして、収穫し、酒蔵に持ち込んで、ついに酒を造り上げて、皆で飲み地域の復興と発展を願ったようだ。

【エキサイティング酒蔵】千年一酒造
 その収穫した米を持ち込まれた酒蔵が「千年一酒造」。淡路島の北部・東浦にある。かつて淡路島には58の酒蔵があったが、それぞれの町村で地元の酒として飲まれてきたけれども、徐々に減って今や2蔵しかないというが、それでもこの酒蔵は元気だ。というのも「酒探偵団」のように地元の酒を愛し、自分たちの酒を造ろうという人達との交流もあって、盛り立ててくれる人々の酒蔵となっているからだろう。
 とはいえ、酒造りはそんなに簡単な話ではない。少量の米から酒を造るにはそれなりの小さな醸造設備が必要になるし、毎年一定量の米が供給されるかどうかも分からない。それにも拘わらず取り組んできたのは、淡路島という地域性があるのだろう。「オール淡路島」という考えが手作りの妙味を加えて、地元に根付いてきているということでもある。

淡路酒探偵団の推進役・高田佐登美さんは高田酒店の方で、田植から作った「千夢酔」という酒を地域だけでなく、全国に広めている。まさしく酒を「探偵」するのに最も必要とされる「少年少女のこころ」を熱く持っている人が回りに居るから、大いに広がっているのだと分かる。

千年一酒造株式会社
〒656-2311 兵庫県淡路市久留麻2485−1
見学時間:9:30-16:00
定休日:年中無休です。(年末年始を除く)
交通アクセス
①関西国際空港からJR大阪駅下車、JR大阪駅からJR舞子駅下車、徒歩にて高速舞子駅から本四海峡バスに乗り換え、東浦バスターミナルにて淡路交通乗り換え、仮屋駅下車、徒歩約1分(所要時間目安:約140分)
②関西国際空港からJR大阪駅下車、阪神梅田駅から舞子公園駅下車、高速舞子駅から本四海峡バスに乗り換え、東浦バスターミナルにて淡路交通乗り換え、仮屋駅下車、徒歩約1分
(所要時間目安:約135分)
③関西国際空港から南海なんば駅下車、大阪メトロなんば駅から梅田駅下車、阪神梅田駅から舞子公園駅下車、高速舞子駅から本四海峡バスに乗り換え、東浦バスターミナルにて淡路交通乗り換え、仮屋駅下車、徒歩約1分(所要時間目安:約160分)

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