関西で楽しみたい日本酒~歴史や飲み方、おすすめ銘柄まで~

関西で楽しみたい日本酒~歴史や飲み方、おすすめ銘柄まで~

2021.1.8

The KANSAI Guide

日本を訪れたら日本酒を味わってみたい、という方も多いのではないでしょうか。そこで今回はその歴史や種類、飲み方をはじめ、日本酒を楽しむための情報を網羅してご紹介します。

日本酒の歴史

お米と米麹、水を原料とする日本酒。起源には諸説ありますが、稲作の伝播とともに普及・発展していったといわれ、古代から神事や祭事に欠かせないものとして朝廷(天皇が政治を行う機関)や寺社でも酒造りが行われてきました。17世紀から19世紀には日本各地に造り酒屋が誕生し、地域ごとに特色のあるお酒が造られるようになりました。

とりわけ関西は古くから酒造りが盛ん。奈良の正暦寺が清酒(※)発祥の地とされているほか、京都・伏見は古くから酒処として知られています。兵庫・灘(なだ)のお酒も有名で、かつて幕府が置かれた江戸(現在の東京)で飲まれていた酒のうち8割が灘で造られていたほどなんですよ。そんな歴史もあり、伏見や灘のお酒は現在も人気で、日本三大酒処にも数えられています。
(※)米と麹、水を主な原料とした、濁っていない酒

日本酒の種類

画像クレジット:Kappabashi/Wikimedia Commons

日本酒には銘柄とは別に「純米」や「吟醸」などの種類があります。原料となる米の磨き具合(精米歩合)や醸造アルコール(※)の添加有無などによって8種類に分類されるもので、一般に精米歩合が高いほど華やかで香り高いお酒になるといわれています。逆に精米歩合が低いとコクがある芳醇な味わいに。醸造アルコールを加えたお酒は華やかでスッキリとした味わいが特徴。添加していないものはより米本来の味わいをストレートに感じられます。
(※)サトウキビや穀類を発酵・蒸留して造られるアルコール

▼醸造アルコール添加なし
純米:精米歩合の規定なし
特別純米:精米歩合60%以下または特別な製造方法
純米吟醸:精米歩合60%以下
純米大吟醸: 精米歩合50%以下

▼醸造アルコール添加あり
本醸造:精米歩合70%以下
特別本醸造:精米歩合60%以下または特別な製造方法
吟醸:精米歩合60%以下
大吟醸:精米歩合50%以下

※上記に当てはまらないものは「普通酒」

日本酒の飲み方

日本酒はさまざまな温度で楽しむことができるお酒です。大きく「冷酒(5~10℃前後)」「常温(20℃前後)」「燗酒(かんざけ)(30~60℃前後)」に分けられ、お酒ごとに相性のよい飲み方が異なります。冷やして飲めばスッキリとドライで軽やかな味わい、温度を上げればふくらみのあるやわらかな味わいに。暑い季節は冷やしてスッキリと、寒い冬には燗酒を飲んで温まるなど、季節によって変えて楽しむのもおすすめ。ストレートで飲むのが一般的ですが、ジュースやお茶などと合わせてカクテルとして楽しんだり、純米酒や生酒などは氷を入れて「ロック」で飲んだりなど、アレンジしてもおいしく楽しめます。

関西でおすすめの日本酒

日本三大酒処の灘や伏見を有する関西にはおいしいお酒が豊富。おすすめは剣菱酒造(灘)の「黒松剣菱」。濃厚な香りと米の旨みとコク、キレのよさが特徴です。松本酒造(伏見)の「桃の滴」は、穏やかな香りと、繊細でふくらみのある味わいが楽しめる逸品。そのほか、手頃な価格ながらも、しっかりと米の旨みが感じられる秋鹿(あきしか)酒造(大阪)の「秋鹿 純米酒 千秋」、ワインのような上品な旨みと爽やかな酸味があり洋食とも好相性の油長(ゆちょう)酒造(奈良)「風の森 純米大吟醸 無濾過(むろか)生原酒 しぼり華 秋津穂」も人気です。

日本酒についてもっと知りたい方はココへ

ここからは、日本の酒造りに関してもっと詳しく知りたい!という方にぜひ訪れてほしいスポットをご紹介!

1.沢の鶴資料館(兵庫)

創業300年を誇る「沢の鶴」の資料館では、19世紀中頃に建てられた木造の蔵を利用して、酒造りの道具や、灘の酒の伝統・文化をうかがい知れる資料を展示。ミュージアムショップでは、酒蔵でしか飲めない生原酒の試飲や利き酒も楽しめるのでぜひ立ち寄ってみては?

【施設名】 沢の鶴資料館
【開館時間】 10:00 am~4:00 pm
【休館日】 水曜日、お盆、年末年始
【価格】 無料
【URL】
公式ホームページ
関西観光本部ホームページ
【住所】 兵庫県神戸市灘区大石南町1-29-1
【Google Map URL】 GoogleMap

2.梅乃宿酒造(奈良)

1893年創業の「梅乃宿酒造」では、実際にお酒を造っている様子が見られる「酒蔵見学」を実施。予約制ですが、製造工程を紹介しながら、普段は見られない蔵の内部を案内してくれます。希望すれば、お酒の試飲も可能。
※造りの内容によっては蔵内の見学不可(主に12月~2月)

【施設名】 梅乃宿酒造 酒蔵見学(集合場所:梅乃屋本舗)
【開館時間】 見学可能時間:10:00 am~11:30 am、1:30 pm~4:00 pm
【休館日】 日曜日・祝日・土曜日(7月8月のみ)・その他
【価格】 酒蔵見学 500円
【URL】
公式ホームページ(日本語のみ)
関西観光本部ホームページ
【住所】 奈良県葛城市東室20
【Google Map URL】 GoogleMap

3.月桂冠大倉記念館(京都)

京都・伏見にある「月桂冠」の資料館。昔の酒造用具や伏見の酒文化などに関する史料が展示されています。見学後には吟醸酒などの利き酒が楽しめるのもうれしい!

【施設名】 月桂冠大倉記念館
【開館時間】 9:30 am~4:30 pm(受付は4:15 pmまで)
【休館日】 お盆、年末年始
【価格】 入館料:大人400円、中・高校生100円
【URL】
公式ホームページ
関西観光本部ホームページ
【住所】 京都府京都市伏見区南浜町247
【Google Map URL】 GoogleMap

いかがでしたか?意外と奥の深い日本酒の世界。ぜひ堪能してくださいね。

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