Spiritual KANSAI シリーズブログ16 : 旅コラム巡礼編

Spiritual KANSAI シリーズブログ16 : 旅コラム巡礼編

2021年05月19日

The KANSAI Guide

関西地域は日本の精神文化の聖地であり、正真正銘のおもてなしに溢れる関西。そんな関西を「Spiritual KANSAI」と題して、様々なテーマを抽出しコラムにまとめてみました。本ブログシリーズでは、それらコラムを順に紹介していこうと思います。シリーズ第16弾は、「旅コラム巡礼編」をお届けします。(以下文章は本サイトのSpiritual KANSAI コラムページ(https://kansaiguide.jp/rt/column/)より引用しています)

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旅コラム巡礼編

雨が止んだ直後、植物たちは色彩を解き放ちます。木々の葉を愛撫した霧が消え、やがて滝が現れます。雨の音が消え、聖なる山を縦横に走る小道の荒い石畳で、足音だけが聞こえるようになりました。道の終わりには、数多くの寺院が現れます。寺院の幾何学的な木造建築は、それまでの自然の風景とは対照的です。高野山、吉野、熊野は仏教や神道を超えた複合的な精神性を感じることができる地域です。繊細な神々しさを感じ、両手を合わせることで、より神秘性を感じることができます。木々を照らす太陽、清らかな水、苔、花々とつぼみ、そして木の葉。大自然への畏敬の念、大自然の無限の循環を感じる事ができる地域です。

修験道

修験道の創始者である役小角の教えによって開かれた山深き修行の道。山伏の修行は厳しく、独特の山伏の修験装束と螺貝を纏い、火の儀式など年間を通じた様々な儀式があります。修験道のもう一つの驚くべき側面は、山伏になるために僧侶である必要がないということです。例えばサラリーマンでも必要に応じて山伏に扮する事ができます。

金峯山寺

吉野村の中心部にある金峯山寺は、修験道の本山として崇められています。高さ34メートルの本堂は、奈良の東大寺大仏殿に次ぐ、全国で2番目に大きな木造建築物です。中には大峰山の頂上で1000日修行に入った役小角の心に現れた蔵王権現の像が三体あります。孤独な庵には、頭に浮かんだものを再現するための筆や紙がなかったので、短剣を持って桜の幹に神の特徴を刻みました。また吉野の山々には有名な桜と共に数多くの叙情的な和歌が残ります。

蔵王権現の彫像に関する有用な情報 :
これらの印象的な彫像は、約430年前のもので、毎年秋の真ん中に約一ヶ月間しか拝観することができません。

観心寺大阪の南部に位置する河内長野にあるこの寺院は、役小角によって修験道の道を開くために建立され、その後、真言宗の開祖である空海も修行のために滞在しました。高野山、奈良、京都の中間に位置する観心寺は修験者にとって重要な拠点でした。秋の風景や建物や彫像の美しさに加えて、そこには非常に興味深い小さな秘密が隠されています。それは、四国お遍路八十八ヶ所全ての寺院札所の砂が祀られている事です。空海や役小角の銅像を包み込むように、それぞれの敷石に札所の番号が刻まれ、まさにお遍路の箱庭が形作られています。この短縮版は、本当の巡礼をする余裕がない人に、空海の精神的な足跡をたどる機会を与えます

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