Spiritual KANSAI シリーズブログ6 : 旅コラム詫び寂び編

Spiritual KANSAI シリーズブログ6 : 旅コラム詫び寂び編

2021.1.21

The KANSAI Guide

関西地域は日本の精神文化の聖地であり、正真正銘のおもてなしに溢れる関西。そんな関西を「Spiritual KANSAI」と題して、様々なテーマを抽出しコラムにまとめてみました。本ブログシリーズでは、それらコラムを順に紹介していこうと思います。シリーズ第6弾は、「旅コラム癒し編」をお届けします。(以下文章は本サイトのSpiritual KANSAI コラムページ(https://kansaiguide.jp/rt/column/)より引用しています)

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旅コラム詫び寂び編

Kominka

KOMINKA – 日本の古い日本家屋 – は、自然に逆行せず調和をさせた生活様式が残ります。確かに日本は地震大国ではありますが、地震を避ける建築ではなく、地震を受け入れ、揺れを吸収するような建築法を選びました。古民家に足を踏み入れると西洋との建築の違いが明確に理解できます。まるで自然の延長のような風景が広がり、欧州とは全く違います。建築素材は歴史的に日本古来の素材を使っており、木の香りや色合いや、藁の香りがする畳、繊細な光を和紙が通り抜け、まさに至極の空間です。

河本家住宅

鳥取県琴浦町にある河本家住宅。江戸時代に建てられた非常に大きな日本家屋です。美しい茅葺き屋根の本館を中心に美しい中庭が配置されています。内部には数多くの民芸品や書道が飾られ、むき出しの梁や泥壁の素朴な側面とうまく調和しています。河本家は美術館のように無機質ではなく、生命力を今でも感じることができ、それこそが魅力です。まさに古代から続く日本の美学です。

祖谷

四国の中心部に程近い徳島県の奥地にある祖谷渓谷。長い道のりを経て、ようやくこの神秘的な場所まで辿り着く事ができます。12世紀、源平の戦いに敗北した平家の武士たちは、平和な生活を送るために、この断絶された地域に避難しました。ここでは、険しい山々にしがみつくように広がる段々畑や古民家を見ているとまるで、古代の日本に戻ったかのような感覚になります。この地はモダニズムから隔絶され、この谷を何世紀にも渡り日本の古き良き時代のまま残しました。まさに日本の至宝ともいえます。

茶道

お茶は中国から伝わりその味と美徳によって瞬く間に日本の国民的な飲料になりました。抹茶を使った茶道は西洋社会でも普及しています。まさに神秘的かつ魅力的な文化です。大阪南部の堺出身の偉人である千利休によって磨かれた伝統的な茶道は、侘び寂びの精神を象徴する芸術として現代に伝わります。茶道を鑑賞するために、京都の大徳寺にある瑞峯院に迎えられました。私たちが茶室に入ると直ぐに別の世界が開かれました。中に入るとその日本庭園を見ながら休憩を取ります。外の世界を忘れるような機能ともいえます。靴を脱いで、著名な画家である家重森三玲が造園をした枯山水を眺めます。神秘的な岩の山、細長く連なる半島、荒れた海、そして孤島が表現されています。隣の部屋では80歳代の高貴な僧侶がお茶をたてて下さいました。主人は毎朝家族と一緒に杯を交わします。窓越しに淡い光が差し込み、静まり返った雰囲気の中、美しい空気に包まれます。お茶の苦味を味わいながら静かに口に含みます。きっと数千回も繰り返したであろう美しい所作と共に主人は抹茶のヘラ、お湯の柄杓、茶筌をたて、私はお茶を頂く事が出来ました。シンプルに見えますが、すべてが体系化され、極まっています。お茶を飲むだけではありません。それは何よりもあなたがあなた自身の自我から解き放たれる瞬間でもあります。リラックスできる自然空間と瞑想的な庭園に囲まれ、そこには過去も未来もありません。それは他に何も重要ではなく、永遠に刻まれ続ける茶道独特の瞬間なのです。

アンジェロ・ディ・ジェノヴァ&ジェフリー・ヒューゲル

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