滋賀でしか出会えない国宝と新しい日本茶文化

日本文化の源流ともよぶべき関西だからこそ、本物の日本体験が実現します。普段足を踏み入れることが難しい「特別な空間」で「その道を極めた一流の方」に出会う、あなただけの特別な体験が楽しめます。
ここ滋賀では、天台寺門宗の総本山「三井寺」で国宝の特別見学や朝勤行を体験し、約1300年続く歴史の重みを実感。さらに広大な茶畑を訪れたり、茶を焙煎したり、日本茶発祥の地ならではの体験もご用意いたします。

Day1

午後1:00
京都駅
専用車で移動
1
午後2:00

三井寺 <特別文化体験>

200年以上前に創建された天台寺門宗の総本山「三井寺(正式名称は長等山園城寺/ながらさんおんじょうじ)」は、日本最大の湖・琵琶湖の南西に佇む滋賀県を代表する由緒ある古刹です。ここ三井寺を天台宗の「寺門派」、比叡山延暦寺を「山門派」と呼びます。歴史を紐解けば、延暦寺との対立抗争など、時代ごとに多くの戦乱に巻き込まれてきましたが一度も途絶えることなく、苦難を乗り越えてその都度再興されてきたことから、別名を"不死鳥の寺"と呼び、地域に根ざした存在として親しまれてきました。三井寺の特色のひとつとしてあげられるのが、国宝の黄不動像をはじめとする秘仏が多いということ。所有する宝物の数は国内有数を誇り、国宝が64点、重要文化財は720点も数えます。今回のツアーでは、都合が合えば伝統と格式ある三井寺の高僧との茶接待(法話)の場を設けます。さらに三井寺に現存する宝物の鑑賞や、普段は非公開の場所への見学など、貴重な文化体験をバラエティ豊かにご用意致します。複数の特別文化体験プランの中からゲスト自らがお選びいただき(またはこちらから提案し)、それらの体験を通じて、悠久の歴史と共に過ごす時間をお楽しみいただきます。体験プランのひとつめは「国宝に指定されている光浄院客殿及び勧学院客殿の特別拝観と、勧学院客殿での座禅体験」です。この体験では、狩野派による重要文化財の障壁画に囲まれた空間をご拝観したり、名勝史跡の庭を眺めながら座禅を行っていただきます。2つ目は、過去にたった1度、10日間だけ特別公開された「三重塔を開帳し、初層を特別内見」するプランです。ほかにも「西国三十三箇所観音霊場の第十四番礼所、観音堂にて特別護摩祈祷の実施」や、祭事の際に演者しか上がることのできない「観月舞台への登台」などもお選びいただけます。

徒歩で移動
2
午後4:30

宿坊 和空三井寺

今回のツアーでは、宿泊も三井寺境内にある「宿坊 和空三井寺」で。元は僧坊だった「妙厳院」を改装し、一般向けの宿坊として生まれ変わりました。宿泊できるのは一日一組限定で、建物だけではなく約800㎡のスペースをすべて利用することができます。デザインは建築家の鄭秀和氏がプロデュース。手漉きの和紙、落ち着いた色目の土壁など、和の伝統文化がそこかしらにあしらわれ、モダンな雰囲気にまとめられています。さらに仏間には、宿泊客だけが手を合わせることのできる大日大聖不動明王像が安置されていて、宿坊にふさわしい凛とした空気が流れているのも特徴です。夕食は精進料理から寿司職人のケータリング、有名割烹の仕出しまでお好みのメニューをコーディネート。希望があれば、滋賀を拠点に先鋭的な料理人らを束ねる「日本庖丁道 清和四條流」による、演舞付き特別夕食のご手配も承ります。

Day2

徒歩で移動
3
午前6:00

三井寺 観音堂

僧侶らとともに境内の「観音堂」に出向いて朝の勤行を体験します。堂内に鎮座する如意輪観音と向かい合って読経をあげて礼拝し、ツアー2日目のスタートを迎えます。国籍、宗教、宗派をこえて仏様に手を合わせて、心静かに祈りを捧げれば誰もが心穏やかになることでしょう。早朝の清々しい空気の中で何千年も受け継がれる仏教の儀式を体験してください。

専用車で移動
4
午前10:30

頓宮大茶園

遡ること9世紀ごろ、唐(現在の中国)で学んだ天台宗を広めるべく滋賀県の比叡山に延暦寺を開いた最澄。その際に持ち帰った茶の種子を滋賀の地に植えたことから日本茶の歴史が始まりました。昼と夜の寒暖差が激しく、霧が発生しやすいというお茶栽培にふさわしい条件が整っていたこともあって、いつしか滋賀県は茶の産地として成長しました。県産の茶の約9割を生産する甲賀市には数多くの茶畑がありますが、その中でも日本最大級の広さを誇るのが「頓宮大茶園」です。丘陵地に形成された一帯は日本茶発祥の地にふさわしい規模で、里山ののどかさと相まってリラックスすることができる雰囲気も抜群です。日本に15名しかいない茶師十段の資格を持つ日本茶のプロフェッショナルの特別案内とともに、自然のすばらしさをひときわ実感していただけます。

専用車で移動
5
午前11:00

マルヨシ近江茶

頓宮大茶園をはじめ滋賀県内で栽培された茶葉を用い、幅広い商品を手がける「近江茶丸吉」。歴史ある暖簾を受け継ぐ7代目主人の吉永健治さんは、日本に15名しかいない茶師十段の資格を持つ日本茶のプロフェッショナルです。日頃から日本茶の美味しい飲み方、深い味わい方、新しい楽しみ方を考案している吉永さんがツアー参加者のためだけに「ほうじ茶体験」のプログラムを提案してくれました。まずは「ほうじ茶の飲み比べ」で、淹れ方で大きく変わる味の違いを実感してください。そして、吉永さんとともにオリジナルブレンド茶を作って自ら焙煎。茶葉の香りの変化を楽しみながら、茶菓子とのマリアージュを堪能しましょう。なお、オリジナルブレンド茶は袋につめてお土産としてお持ち帰りいただけます。

専用車で移動
午後1:00
京都駅

<本ツアーについて>

2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成の一環として、本ツアーを企画いたしました。日本文化の源流ともよぶべき関西の伝統文化資源を次世代に継承していくために、皆さまにお支払いいただく本ツアーの旅行代金の一部は、有形・無形の文化財の維持や伝承に役立てられます。ぜひ文化観光の好循環サイクルを目指す本ツアーにご賛同いただければ幸いです。

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