770年続く禅の修行場と古き良き和紙づくりの里を求め、福井へ

日本文化の源流ともよぶべき関西だからこそ、本物の日本体験が実現します。普段足を踏み入れることが難しい「特別な空間」で「その道を極めた一流の方」に出会う、あなただけの特別な体験が楽しめます。
ここ福井では、卓越した技術をもつ伝統工芸の職人に会いに行く旅路へご案内。端正な庭園を眺めながらのプライベートなお茶会、修行僧の禅の世界に触れる体験など、非日常な時間を過ごしてみませんか。

Day1

午前9:00
小浜駅
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1
午前9:15

お箸の兵左衛門「かっとばしばし!!」の特別工房

天然の漆を用いたお箸づくりの老舗メーカーを訪ねて、日本の食文化になくてはならないお箸についての知識を深めます。こちらは2016年に行われたG7伊勢志摩サミットにおける記念品の制作をはじめ、20年ほど前から、折れた野球のバットを原材料にしたお箸づくりを通じていち早くSDGsにも寄与するメーカー。通常は一般公開しない工場・工房を見学した後、「削り箸」の体験を行います。体験で仕上げたお箸は世界でたった1本の、福井県の伝統を感じるお土産となることでしょう。

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2 午前10:30

氣比神宮

福井県屈指の格式の高い神社をご参拝。本殿へ向かう参道の玄関口では、高さ約11mの重要文化財である大鳥居が出迎えてくれます。凛とした神々しい雰囲気につつまれた本殿に祀る、主祭神の伊奢沙別命(いざさわけのみこと)は食物の神で、手を合わせれば水産漁業や産業発展のご利益があるといわれています。

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3
午後12:10

隠れ家風居酒屋「ときの蔵」

蔵をモチーフにした落ち着いたデザインが印象的な店内で、手の込んだ和食メニューが味わえます。日本海沖で水揚げされたノドグロ、ササカレイをはじめ、季節の鮮魚を用いた逸品はどれも納得の美味しさ。ミシュランガイド福井2021でビブグルマンに輝き、県外から訪れるお客さんも多い人気店です。

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4
午後2:00

名勝養浩館庭園

かつての福井藩主松平家の別邸であり、現在は国の名勝指定を受けた名勝庭園で食後のリラックスタイムを。江戸時代初期から中期に造られた美しい庭園を眺めつつ、お招きした茶道の先生が点てたお茶をいただきます。当日はお屋敷において、プライベートな気分のなかで日本の「侘び寂び」の美意識を心ゆくまでご堪能ください。

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5
午後4:45

親禅の宿「柏樹關」

坐禅体験ができたり、精進料理が味わえたりと、旅館でありながら宿坊に泊まったような禅の世界を楽しむことができます。客室は、永平寺の敷地内から切り出した永平寺杉を随所に用いた高級感あるしつらえ。ゆったり疲れを癒すことができる男女別の大浴場もご用意しています。

Day2

徒歩で移動
6
午前4:30

永平寺

1244年に創建した永平寺は、古くから坐禅修行の場として知られており、現在も多くの僧侶・修行僧らが寝食を共にし心身を鍛錬しています。今回のツアーでは特別に朝のおつとめ修行に参加。僧侶による法話を聞いた後、約100名の修行僧らと一緒に法堂(はっとう)へ移動してお経を読み上げます。さらに僧侶の案内のもとで770年も続く寺域を巡り、朝食には禅の心が息づいた精進料理をお召し上がりください。食後は道場を再び訪ねて坐禅体験にご参加ください。姿勢を正し、静かに呼吸を整え、自分自身を見つめ直す時間は禅修行の基本。日常の雑念を忘れて、清らかな心でツアー2日目の朝をスタートさせましょう。

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7
午前11:45

ソワン

「福井県の食材を取り入れた身体にやさしい料理」をコンセプトに掲げるオーナーシェフの小林也州雄さん。味はもちろん、温度や香り、色彩、器との調和にも配慮したメニューは、王道のフレンチに日本人ならではの繊細さがプラスされた味わいが評判で、ミシュランガイド福井2021のビブグルマンに選出された、隠れ家的名店です。

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8
午後2:35

紙祖神岡太神社・大瀧神社

紙祖神岡太神社は、日本最古の紙「越前和紙」の技術を福井県越前地方に伝えたとされる川上御前(かわかみごぜん)を祀る古社。日本で唯一の紙の神様で、紙漉き職人はもちろん、地域の人たちの心の拠り所として守り抜かれています。大木が群生する厳かな雰囲気の境内の中心には、江戸時代後期(1750~1850年ごろ)の社殿建築のお手本ともいえる本殿と拝殿が建っています。何層にも重なる複雑な屋根、細やかさが際立つ彫刻の美しさが評価され国の重要文化財に指定されています。

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9
午後3:20

岩野平三郎製紙所

手漉きの越前和紙を作り続けて約150年、国内最高峰の和紙工房を見学します。職人一筋で60年あまり、伝統工芸士にも認定されている玉村秋子さんの丁寧な説明を受けながら、紙漉きの技術を間近で見学し、和紙が仕上がっていく工程を学んでいきましょう。中でも見どころは大紙(約90✖️180cm)の制作。「漉き舟(すきふね)」という巨大な道具を用い、職人が呼吸を合わせてリズミカルに漉いていく様子は他所ではほとんど見ることができない貴重なシーンです。

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10
午後4:30

岩野市兵衛氏の工房 <特別文化体験>

ルーブル美術館の版画の修復に用いられているほか、国内外の多くの美術家らがこぞって愛用する九代目岩野市兵衛さんの越前和紙。市兵衛さんは2000年に人間国宝に認定され、80歳をこえてもなお現役で活躍しています。世界中から注文が絶えない理由は、市兵衛さんにしかできない職人技にあり。昔ながらの製造工程を忠実に守り、手間暇かけて仕上げられるのは週にわずか約400枚ほどだそうです。0.1mm単位で厚さを見極めるのは長年の経験による感覚だけ。軽快に紙を漉いていく様子をそばでご覧になって、真摯で熱い想いを感じ取ってください。

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11
午後5:30

和紙の店うめ田

岩野市兵衛さんや岩野平三郎製紙所の和紙をはじめ、2000種類以上の商品を扱っているお土産屋。便箋、封筒といったおなじみのものから日本絵画用の大きな和紙、和紙時計などの珍しい雑貨まで幅広い品揃えを誇ります。

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午後6:40
武生駅

<本ツアーについて>

2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成の一環として、本ツアーを企画いたしました。日本文化の源流ともよぶべき関西の伝統文化資源を次世代に継承していくために、皆さまにお支払いいただく本ツアーの旅行代金の一部は、有形・無形の文化財の維持や伝承に役立てられます。ぜひ文化観光の好循環サイクルを目指す本ツアーにご賛同いただければ幸いです。

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